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自分が考えている事をまとめます。毎週木曜21時更新(予定)

新約聖書から学ぶ、コンテンツビジネス

新約聖書とは

最近、店頭でキリスト教関連の新書を見かける事が多い。
一応読んでみるんだが、基本的に書いてる事は一緒である。
ソフトウェアのマニュアルくらいわかりづらい。

新約聖書って何が書いてあるかというと
イエス・キリストの生涯とその後日談」である。
それを教えがどうだの、こねくり回して説明するからわかりづらい。

そこで自分の理解してる範囲で現代訳してみた。
所々間違ってるかもしれないが、詳しい人はスルーして貰いたい。
ちなみに私はキリスト教徒ではありません。

当時の背景

イエス・キリストは「ユダヤ王国に住むユダヤ人」である。
ユダヤ王国とは今のイスラエルと同じだと思ってくれて良い。
新約聖書で書かれてる当時のユダヤ王国はローマ帝国に支配されていた。
ローマ帝国はこの時
「オマエらの宗教や自治はある程度認めてやっから、ちゃんとみかじめ料払え」
という体制を取っていた。

神殿を中心とする運営は、みかじめ料を払うために以下のような体制を敷いた。

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ここで言うコンテンツっていうのは

運営(律法学者)「神殿から交付される(俺たちが細かく決めた)戒律に従えば天国行けてウハッOK! 更に今ならキャンペーンで寄付すればするだけ天国で優遇されるぜ!」

と言ったものと

運営(律法学者)「今ローマ帝国の支配下だけど、集めた課金を元出にいずれ反抗して真の独立を勝ちとって、ユダヤ人のユートピアを作るんだ!」

と夢を見せるものだった。


それを踏まえての各々の役割や主張等は以下の通り

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 特にこの頃はユダヤ人もローマ帝国各地に散らばっており、財をなしているものも多かった。
海外の富豪も「自分たちはユダヤ人」であるというアイデンティティを満たすために神殿に金を貢いでいた。
そのような国外に住んでいる者からも徴収できる点で優秀だった。

利益最大化のための施策で、ある種の搾取と言える。
ただ、神殿を媒介としたコンテンツだった為、神殿が無いと何も出来なかったし、神殿に関われない一般人によるコンテンツ開発も許されなかった。

イエスの登場

こんな状況で登場したのがイエスである。
イエスはまずこんな事を言った。

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これを聞いた運営は焦った。
なぜならこんな事をされたら
「自分たちにお金が入ってこなくなってしまうから」である。

さらにイエスは「俺のターンは終わらないぜ☆」と言わんばかりに攻勢をかける。

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ここでイエスが提供したものは以下のようなもので、無課金にクッソ優しいものだった。

イエス「神殿から戒律なんて提供されなくてもパブリックドメインの『モーセの十戒』でいいわけよ。天国なんてこれ守ってりゃ行けるし。優先チケットなんてないから、別に寄付してもしなくても一緒でしょ」

 

イエス「後、ユダヤ人のユートピアだけどそんなの金集めなくてもすぐ出来るから。別にローマと戦わなくても『俺の教えるライフハック』ですぐ出来るし。」

 

しかもこのイエスが作ったコンテンツは以下の特徴があった。

  • わかりやすい
  • ローコスト
  • ハイクオリティ

わかりやすい

当時のユダヤ教は律法学者が内輪で議論して色々決めていたため、非常に難解になっていた。
発展しすぎて新規参入しづらくなった格闘ゲームと同じ現象ね。
そんなわけわからなくなったユダヤ教の教えを現代風にアレンジした例え話でプレゼンしてくれるのでわかりやすかった。

庶民 「神様はなんで悪人を野放しにしてるの?」

イエス「ある程度育てないとポケモン個体値わからんやん。鑑定人がいない場合。それと同じで我々はまだレベル1の状態。」

ローコスト

更にそんなプレゼンを与沢翼みたいに講演1回に10万円とか取ってたわけではなく、基本無料である。
ただ晩年は人気が出すぎて、会場に入りきれなくなりスポンサー優先になった。(何しろ弟子だけで100人以上いた)
その管理をしてたのが有名なイスカリオテのユダである。
まぁこのへんはミイラ取りがミイラになってしまった感がある。

ハイクオリテイ

そしてイエスのプレゼンには何回か

イエス 「発表は以上です。何か質問等ございますか?」

律法学者「素人質問で申し訳ないのですが...(実は一番詳しい)」

という卒論・修論発表で心を折りに来る教授陣のような輩がいた。
しかしイエスは基本的に丁寧に対応している。
天下の律法学者を論破。
安心されたクオリティ。

実はイエスがコンテンツ配信してた期間は3年半しかない。
しかしそのインパクトは大きく、人々の反応は以下のようなものになった。

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最終的に理性的な手段でたたきつぶそうとしたけど、もうどうしようもないね。
って事で運営はイエスを殺した。
有名なゴルゴダの丘磔刑にされた。

ここまでだったら
「運営に喧嘩売って死んだ人」
でおしまいだったが彼の影響は大きかった。

 

キリスト教の誕生

「殺しちまうなんて運営、血も涙もねーな。」
と思ったかもしれないが、実は運営側も一枚岩ではなかった。

富裕層が支援者のサドカイ派
中間層が支援者のファリサイ派で別れていたのである。

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このような対立はどこの会社でも見られるものではないか。

つまり現体制に疑問を持っている運営スタッフも多かったのである。
そこで若手社員のパウロ(サウロ)は一つの行動に出た。

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なんと運営側から造反者が生まれてしまったのだ。
これには運営も大激怒。
ジャ二ーズのように裏切り者に厳しい運営はパウロを殺そうとする。

国外逃亡せざるを得なかった(進んで海外に行った?)が、ビジネススクール出身でMBAを持つパウロはめげずに閃いた。

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これが現在のキリスト教である。
その後、キリスト教は色々な形に分裂するがそれはまた別の話。

歴史から学ぶ

この歴史から学ぶ事は3点ある。

  • 課金ビジネスのビジネスモデルは、いずれ限界が来る。
  • 重課金者に過度に寄せてはいけない。(ユーザー離れに繋がる)
  • 運営側も疑問に思っているが利益最大化の為に経営陣は保守的である。


釣りゲ―とかコンプガチャがパズドラに駆逐されたようなもんね。
パズドラ型も今駆逐されそうだけど。
だからこそ任天堂DenAと組んでも課金モデル取らない」と言っていると思う。

新約聖書、読み物としても結構面白いので下記の書籍等をお薦めする。
ちなみにネタバレすると登場人物の殆どは殉教するバッドエンドである。

教養としての聖書 (光文社新書)